今年度は昨年度入力したアンケート・データの集計・解析作業を行ない、以下の結果がえられた。 1.アンケート・モニター世帯は、主に夫婦とも30〜40代の高学歴で、1〜2人の小さな子供をもつ核家族世帯からなっている。持ち家世帯は3分の1であり、その半数は戸建住宅に住んでいる。 2.東京からの転入世帯が半数近くを占めているが、千葉ニュータウン周辺の千葉県内の市からの転入世帯も多い。ただし、ニュータウン建設の歴史の違いを反映して、以前同様な調査を行なった多摩ニュータウンでみられたような、ニュータウン内での居住地移動は少ない。 3.夫の職業はホワイトカラー系職業が過半数を占め、主な通勤先は東京都心が3分の1、千葉県内の千葉ニュータウン周辺の市が3分の1となっているが、東京都心を越えたさらに西側の地域への通勤者も少なからずみられる。 4.就業主婦は、グレーカラー系の職業に就くパートタイマーが9割近くを占め、通勤先は千葉ニュータウン周辺の市が殆どである。ただし、ニュータウン内で就業する者は皆無に近い。常勤の就業主婦の通勤先は東京都心地区が殆どである。 5.生活時間の配分については、専業主婦と就業主婦との間では、家事の時間で約2時間、睡眠時間で、約30分の違いがみられ、多摩ニュータウンでの調査とほぼ同じ結果となっている。 6.主な買物先は、千葉ニュータウン中央駅周辺のスーパーマーケットであり、とくに専業主婦の生活圏はニュータウン内に限定されている。ヒアリング結果によれば、生活の単調さをうったえる妻が多い。 7.専業主婦の9割以上が過去に就業経験がある。夫は妻の就業に対し、好意的であるが、子育て期間中は家庭内に留るのが望ましいとする者が過半数以上を占めている。
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