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2003 年度 実績報告書

海水飛沫帯における砂岩の塩類風化に及ぼす地形場の影響

研究課題

研究課題/領域番号 13680106
研究機関中央大学

研究代表者

高橋 健一  中央大学, 文学部, 教授 (40129961)

研究分担者 松倉 公憲  筑波大学, 地球科学系, 教授 (80107341)
キーワード海水飛沫帯 / 砂岩 / 塩類風化 / 地形場 / タフォニ / 青島
研究概要

日南海岸・青島の弥生橋橋脚の側面を覆う砂岩塊の表面に発達するタフォニ様の窪みは,塩類風化による砂岩塊表面の強度劣化を介在した主として波浪による摩耗侵蝕によって形成されている。どの橋脚でも南面の窪み深さが最大である原因、あるいは橋桁の影ができる東西両面の窪み深さの分布を制約する主要因は、砂岩塊が受ける日射量の差異である。しかし、窪み深さが第1橋脚から第4橋脚に向かって増大する橋脚による変異は日射量では説明できない。塩類風化の過程では、日射強度の他に海水供給が重要である。そこで、海水供給の橋脚による差異が、窪み深さの橋脚による差異とどのような関連を有するかを検討するため、各橋脚における海本供給量の計測を継続している。今年度は、まず潮高の最も高い9月に計測を試みたが、異常潮位と強い波浪とで計測は難航し、9月29日に南北8側面のデータを得るに留まった。しかし、その結果は、橋脚南面における海水供給量は第2橋脚で最も多いという、昨年3月と同様の結果を確認することができた。また北面では、窪み深さの最も小さい第1橋脚に最も多量の海水供給があるという結果を得た。つぎに、2004年3月に、第2橋脚の東西南北の4側面の同時計測を目的とする計測を実施した。これは、昨年度に第2橋脚の東西両面でセンサーの架設方法を検討したが東西両面の計測は実現できず今年度に残されていた課題である。センサーが多く準備に手間取ったが、3月23日に南北8側面と第2橋脚東西2側面の同時計測に成功した。計測結果と窪み形成との関連性の検討は今後の課題となった。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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