研究概要 |
老後も住み慣れた地域に住み続けることができるような地域づくりに関して,次のように各地域で各種の調査を行い,大きな成果が得られ,今後の研究の展望も切り開くことができた。 1.文献調査および先駆者ヒアリングを行い,従来の研究の到達点および研究課題を把握した。 2.全国の先進地域に赴き現地調査を行い,地域づくりの到達点・問題点・課題等を整理した。 3.先進地域の一つである岩手県藤沢町に注目し,各種の調査を行い,次のような研究成果を得た。 ・行政関係者に対するヒアリング調査より,行政が老後も住み慣れた地域に住み続けることができるような地域づくりを推進するシステムを構築していることがわかった。 ・典型3地区(5,23,31区)の地域づくりに関するアンケート調査を実施した。その結果,住民の手による地域づくりの一環としての地域ミニ計画が有効に機能していることがわかった。 ・各種の女性団体の会員に対するアンケート調査を行った。その結果,介護・子育て・教育・地域の風習等に関する女性の生活ニーズの内容が解明され,それを地域づくりに反映するには,何が必要かがわかった。 4.先進地域の一つである広島県沼隈町に注目し,行政関係者に対するヒアリング調査を行った。その結果福祉の地域づくりが推進されていること,住民の手による地域づくりを支援するシステムを行政が構築していることがわかった。また,典型地区(桜地区)においてケーススタディを行いソフトとハードの地域づくりが,住民の手によって進められていることがわかった。
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