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2002 年度 実績報告書

変動する経済社会における「生活政策学」の原理的方法と応用的方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680126
研究機関放送大学

研究代表者

坂井 素思  放送大学, 教養学部, 助教授 (30178537)

研究分担者 影山 摩子哉  横浜市立大学, 商学部, 教授 (80214279)
色川 卓男  静岡大学, 教育学部, 助教授 (90293589)
馬場 康彦  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (90278317)
濱本 知寿香  大東文化大学, 経済学部, 専任講師 (00338609)
永井 暁子  (財)家計経済研究所, 次席研究員
キーワード生活 / 政策 / 政府 / 市場 / 家族 / 公共 / 公式 / 非営利
研究概要

平成14年度は本研究の基礎的な作業の第二年目に当たるため、これまでの成果をとりまとめて、次年度の応用研究に結びつけ季作業が実施された。上記の基礎的な作業では「生活政策」とは何かについての理論的な研究の展望が行われ、研究会を通じての検討が行われた。
従来、「政策」とは政府が中心として及ぼす権限と権威とにおいて、規範的に私的分野へ介入を行うような施策が基本的なものであった。これ以外の政策手段はむしろ補助的な位置づけを与えられるに過ぎなかった。けれども、今日では政府以外の組織によって行われる施策にも、「政策」と同等の位置づけが行われるようになっており、むしろこれらの組み合わせによって実行される場合が増えてきている。
このような状況のなかで、これらの複合的な政策に関する整合的な理論が求められている。本研究では、生活領域で行われる政策がおおよそ三つの領域で生成されてくる可能性のあることを、基礎的なところで明らかにすることができた。三つの領域とは、第一に「市場と政府」との間で問題とされるような「公-私」領域であり、第二に「政府と家庭」との間で様々な問題が生ずるような「公式-非公式」領域であり、そして第三に「市場と家庭」との間で問題となるような「営利-非営利」問題である。生活政策とは、これらの領域が複合的に重なったところで問題とされる政策であると考えられる。これらの領域がそれぞれ異なる問題を引き起こしながらも、それぞれ連結されなければ解決できないような問題領域である。
来年度以降では、これらの複合的な領域について個別で具体的な課題に当てはめて、応用研究として発展させることを検討している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 色川 卓男: "勤労者家計構造の国際比較"埋橋編『比較のなかの福祉国家』. 単行本. 135-165 (2003)

  • [文献書誌] 色川 卓男: "有配偶女性のインターネット利用に関する実証的研究"家計経済研究所編『停滞する経済変動する生活』. 単行本. 77-99 (2002)

  • [文献書誌] 坂井 素思: "生活技術変化と暮らしの「便利さ」"本間・今井編『変動する社会と暮らし』. 単行本. 28-41 (2002)

  • [文献書誌] 坂井 素思: "産業構造の変化と「働きがい」"本間・今井編『変動する社会と暮らし』. 単行本. 42-60 (2002)

  • [文献書誌] 坂井 素思: "生活金融化と暮らしのなかの「リスク」"本間・今井編『変動する社会と暮らし』. 単行本. 61-76 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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