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2001 年度 実績報告書

床ずれに影響する衣料素材等の要因に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680129
研究機関共立女子大学

研究代表者

小林 茂雄  共立女子大学, 家政学部, 教授 (90137943)

キーワード床ずれ / 衣料素材 / 皮膚面 / 摩擦特性 / すべり特性 / シミュレーター実験
研究概要

褥瘡(床ずれ)に影響する衣料素材の要因に関して,床ずれに関する研究・調査情報を収集し検討した結果,皮膚と衣料素材の摩擦・ずれが主要因であり,この要因に体圧による負加重の影響,皮膚・衣服素材の湿潤の影響が関係していることが推察された。この考察をもとに,「衣料素材の皮虜面に対するすべり・摩擦特性の検討」に取りかかった。この場合に,すべり・摩擦特性の解析をどのような測定値によりとらえるかについて検討した。摩擦曲線から平均摩擦係数(MIU),摩擦係数の平均偏差(MMD),粗さ曲線から表面粗さの平均変動(SMD)を計測するKES法があるが,この方法の他に,摩擦曲線および粗さ血線のランダム波形をフーリエ変換により波形解析する方法について検討した。
具体的には,ソフトな手触り感から通常の手触り感まで,素材,手触り感の異なる多種類のハンドタオルについて,KES法の他に,摩擦曲線,粗さ曲線の波形を,MP100WS(バイオパック社製)を介してコンピュータに取り込み,フーリエ変換により波形解析を行い,成分量と周波数の関係により検討した。その結果,摩擦曲線と粗さ山線のランダム波形では,異なる周波数成分のパターンを有し,すべり・摩擦特性の情報となり得ることを明らかにした。また,高齢者用の疑似皮膚材については,高齢者の皮膚面の型取り肌模型をもとに,柔らかい・普通・硬いの3種類の疑似皮膚材を試作した。これらの疑似皮膚材について,圧縮特性,摩擦特性,粗さ特性を計測し,人問の皮膚のこれらの特性との開係について考繁した。次に,疑似皮膚材と衣料素材とのすべり・摩擦特性について,すべり速度,負加重の彫響について基礎的検討を加え,次年度への研究の指針を明らかにした。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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