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2002 年度 実績報告書

中年期から高齢期への移行にともなう友人ネットワークの変化

研究課題

研究課題/領域番号 13680140
研究機関岐阜聖徳学園大学短期大学部

研究代表者

前田 尚子  岐阜聖徳学園大学短期大学部, 生活学科, 助教授 (50320966)

キーワード加齢 / 友人ネットワーク / 性差
研究概要

中年期から高齢期への移行とともに友人ネットワークがどのように変化するのか、そしてその変化はどのような要因によってもたらされているのかを探索した。「男性は逆U字型就労、女性はM字型就労」というライフコース・パターンを共有する世代である1931年から1960年の出生コーホートを対象として質問紙調査を行い、そのデータをもとに、友人関係および友人トライアドの構造と機能、友人トライアド構造と機能の関係、そしてエイジングによる友人関係機能の変化についての統計的分析を行い、それぞれに対して性別はどのような影響を及ぼしているかを検討した。
得られた知見は以下のようである。
(1)友人関係および友人トライアドの構造と機能には性差がある。これらの性差は、社会化の違いにもとづく性向的要因と、ライフコースの違いにもとづく構造的要因とによって説明される。
(2)友人トライアド構造が情緒的サポートに及ぼす効果には性差があり、女性の場合には、トライアド連結度が情緒的サポートを促進する効果があらわれたが、男性にはそのような効果はなかった。
(3)エイジングが友人関係機能に及ぼす効果にも性差があり、男性はエイジングとともに機能を付け加えていくが、女性は機能を縮小していく。このような変化を媒介する要因は、男性では交際期間の長さ、女性では家族・職業役割からの解放によるニーズの低下であった。(2)と(3)における性差は、男女の友人関係に対する意味づけの違いによって説明された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 前田 尚子: "エイジングとパーソナル・ネットワーク-友人関係機能を中心に-"岐阜聖徳学園大学短期大学部紀要. 第35号. 69-85 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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