研究概要 |
本研究の目的は,(1)適切な概念形成に基づく物理と数学の応用能力の養成を目標として,(2)モジュール形式(組合せ可能なユニットの集合形式)の大学初年級向けの物理と数学の統合教育課程の構築と教材開発を行い,(3)インターネットによってその共有化を図る,という実際的研究の実施である. 今年度の研究実績の概要は, 1.DELL社製のサーバPOWER EDGE 2400を購入し,サーバの変更およびセキュリティ向上のための学内ネットワークの変更に伴って必要となった諸作業を行い,研究室のコンピュータ・ネットワーク環境の整備・改善を行った. 2.物理と数学の基礎概念を実験を通じて学ぶツールとしての,ITセンサーおよび電子回路のセットを購入し,その利用法を研究した. 3.工学教育を通じて身につける必要がある,物理と数学に関する能力と知識に関する調査・研究を行った. 4.作成する教材モジュールのテーマとその骨格のあらましを決定した.モジュール作成の際の検討材料および教材作成の素材にするためのテキストの作成とそのコンピュータの記憶装置への入力を行った. 5.基礎的モジュールの制作を開始した.物理と数学の統合教育のコアになるモジュールとして平成13年度に作成したものは,(1)記号の使用と変数,(2)累乗と指数関数,(3)2進数,(4)面積・体積と次元,(5)速度・加速度と微分,(6)移動距離・変位と積分,(7)グラフによる数式の表現(位置・時刻図・速度・時刻図)である. 6.作成した教材,(1)記号の使用と変数,(2)累乗と指数関数,(3)2進数のテキスト部分のインターネットによる公開を開始した.
|