研究課題/領域番号 |
13680213
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研究機関 | 東京工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐藤 義隆 東京工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (30099791)
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研究分担者 |
梅野 善雄 一関工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30042211)
阿蘇 和寿 石川工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (80110154)
春日 龍郎 熊本電波工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30169453)
五十嵐 貫 職業能力開発総合大学校, 基礎学科, 助教授
松田 重生 富山工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (70089019)
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キーワード | ラオスの数学教育 / インドネシアの数学教育 / フィリッピンの数学教育 / ベトナムの数学教育 / タイの数学教育 |
研究概要 |
54校ある国立高専は、毎年約150人の海外留学生を第3年次へ受け入れている。出身国は東南アジア諸国の他、モンゴル、イラン、ケニヤなど22ヶ国にのぼる。留学生に良い教育を行うためには出身国でどのような教育がどの程度行われているかの情報が必要である。しかし我が国には、(大学教育を含めて)この種の資料は整っていない。そこで、現地調査を中心とした調査研究を行うこととした。現在までに現地調査を実施した国は、ベトナム、ラオス、タイ、フィリッピン、インドネシア、ミャンマーである。これらの国での教育への取り紺みはそれぞれ異なるが、(良い職業に就くため)大学受験競争が加熱し正規の高校教育や教科書以外の勉強をしている場合が多い。本研究では、数学教科書の他、参考書、大学入学試験問題と入試制度の研究、大学課程での数学カリキュラム、産業と就職状況などまで研究している。国費留学生達はいずれも激しい競争を勝ち抜いてきたその国の超エリートであるが、日本の受け入れ教育機関側にはその意識と知識が乏しいのが実状である。入学以前の専門分野についてのインフォメーション、ガイダンス不足、彼等の異文化受容をサポートする組織体制の不備など、受け入れ側の検討課題は多い。留学生の期待に応える良い教育を行うために、本研究では数学教育とその国の文化的背景そして受け入れ組織改善まで含めた研究を行っている。
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