研究課題/領域番号 |
13680213
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東京工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐藤 義隆 東京工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (30099791)
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研究分担者 |
梅野 善雄 一関工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30042211)
阿蘇 和寿 石川高等専門学校, 一般科目, 教授 (80110154)
春日 龍郎 熊本電波高等専門学校, 一般科目, 教授 (30169453)
五十嵐 貫 能開大学, 基礎学科, 助教授
松田 重生 富山高等専門学校, 一般科目, 教授 (70089019)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | アジア諸国における数学教育 / 高専留学生の抱える問題 / ラオスの教育 / インドネシアの数学教育 / カンボジアの数学教育 / math education in Cambodia |
研究概要 |
高専への留学生出身国における数学教育について、現地訪問を中心に調査研究を行った。 訪問調査国は、ベトナム、ラオス、タイ、フィリピン、ミャンマー、カンボジア、スリランカ、イラン、インドネシアである。 現地留学生派遣に関わる文部省初中等課、大使館、および教育支援を行っているJICAのほか、高校授業視察、大学訪問、教科書編纂局、入試局等を訪問し、情報・資料を入手した。それらのことから、各国の教科書編集の理念、教育方針の違いを対比させ理解することができた。 概論的に言えば、授業・教科書では多くの内容をつめ込みすぎ、内容を論理的・系統的に配列することには十分な注意が払われているとは言えない。しかし、大学受験競争はすさまじく、生徒は教科書をあまり当てにしないで受験問題をひたすら解くという傾向にある。教科書内容を遥かに超えたレベルを出題している場合も少なくない。 留学生はこれらの試験で高得点を取得して選抜された、その国のエリートである。 面接インタビューも含めて、留学生が受けてきた教育内容の、どのような問題点を補填・修正すべきかを明らかにすることができた。これら諸国の教科書、数学教育についての調査分析結果は、数学教育学会、大学紀要で発表した。 また、全留学生に対するアンケート調査から、留学生の抱えている学習上の、および生活上の問題点を明らかにすることができ、今後の受け入れ機関の検討すべき課題をある程度明らかにすることができた。
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