研究概要 |
最近の急激な携帯電話等の普及に見られるモバイル化の流れを背景に,第三世代移動通信システムであるIMT-2000 (International Mobile Telecommunication 2000)のサービスが普及しつつあり,更には第4世代移動通信システムの検討も進められている。 また,加入者系ネットワークは,従来のメタリックケーブルによる加入電話,ISDNから,インターネットアクセス網としての高速・大容量のデータ通信に対するニーズの高まりにより,DSL (Digital Subscriber Line)やケーブルインターネット,FWA (Fixed Wireless Access),更にはFTTH (Fiber to the Home)と急速に進展している。 平成16年度の本研究は,東北地域の教育,行政,福祉,防災等の高度化を図るために,学校,図書館,公民館,市役所等を高速・超高速回線で接続する地域公共ネットワークの整備に取り組んでいる地域を抽出して調査をした。主に,地域における開放型IT利用基盤として,高齢者・障害者等,誰もが容易に利用できる「IT生きがい・ふれあい支援センター施設」の整備を推進している地域へのヒアリング等を実施した。 東北地方の発展の拠点となるべき地方拠点都市地域は、「地方拠点都市地域の整備及び産業業務施設の再配置の促進に関する法律」に基づき、東北地域では12の地域〔全国:85地域〕が指定されている。 当該地方拠点都市地域では、地域の特性に応じた電気通信の高度化を促進し、高度な情報通信を活用できる環境を創出することにより、地方の活性化を図ることを目的に、「地方拠点都市における電気通信高度化促進調査」を実施しており、平成14年度は雄物川流域(横手平鹿地域)が対象となった。 本研究は,平成13年度から16年度までの4カ年間,主に山間地域を中心として東北地域を調査対象として進めてきた。本研究は,最終年度のため成果報告書作成の執筆をすすめた。
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