研究課題/領域番号 |
13680233
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90021336)
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研究分担者 |
石浜 博之 聖霊女子短期大学, 英語科, 講師 (00223016)
杉野 直樹 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (30235890)
寺島 隆吉 岐阜大学, 教育学部, 教授 (80188672)
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キーワード | 外国語教育 / 国際理解 / 小学校英語教育 / 総合的な学習の時間 / カリキュラム / 評価 |
研究概要 |
(1)これまでの小学校国際理解教育・外国語学習に関する文部科学省研究開発学校の研究紀要等の資料を収集し、カリキュラムの目標・内容について整理した。また新たに岐阜県、特に岐阜市内、美濃加茂市、羽島市、大垣市など外国人居住者が多い地区の公立小学校における国際理解教育の実態調査を行い、カリキュラムに関する資料を収集するとともに、聞き取り調査も行った。さらに「総合的な学習の時間」における先進的な取り組みを行っている熊本大学教育学部附属小学校や、岐阜県吉城郡古川小学校などでも情報収集を行った。 (2)上記資料の分析から、カリキュラムを評価するために「英語への興味・関心」「コミュニケーション態度」「異文化理解(自国文化理解も含む)」「国際理解」「英語の知識」「英語のスキル」「広義の表現力」という大きく分けて7つの観点を抽出し、それぞれについての評価方法開発のための検討に入っている。「英語への興味・関心」「コミュニケーション態度」「異文化理解(自国文化理解も含む)」「国際理解」については質問紙を作成し、秋田市内の小学校で一部適応実験を試みた。「英語の知識」「英語のスキル」「コミュニケーション態度」「広義の表現力」については、児童の発話を録音し、分析する手法について岐阜市内の幼稚園を使って、予備的実験を進めている。 (3)「総合的な学習の時間」における国際理解・外国語会話のカリキュラムのうち、シラバス構成の類型化について検討を進めている。特に「総合的な学習の時間」では活動・体験中心のシラバスが多く見られ、その活動内容も従来の外国語教育のシラバスに見られない多様性を示している。活動の種類、内容の系統化について分析を進めると共に、開発した教員への質問紙を検討中である。
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