研究概要 |
1 これまでの小学校国際理解教育・外国語学習に関する文部科学省研究開発学校の研究紀要等の資料、ならびに岐阜県内をはじめとする「総合的な学習の時間」における国際理解教育・英語活動の資料を収集し、カリキュラムの目標・内容について整理・分析した。その結果、カリキュラム評価の観点として、「英語への興味・関心」「コミュニケ-ション態度」「異文化理解」「国際理解」「英語の知識」「英語のスキル」「広義の表現力」という7項目を抽出した。 2 特に「英語の知識」「英語のスキル」を中心とした英語教育カリキュラム評価システム構築を目指した研究の一環として,岐早県N幼稚園における実践を対象とした事例研究を行い、2001年度から2002年度2学期までの週案を元に,指導内容と活動内容の量的分析を行った。同期間中週1度のペースで撮影したビデオから3日分を抽出し,COLT(Spada & Flohlich,1995)を用いて授業分析を行い,カリキュラムの全体的評価を試みる手法を開発した。 3 また,2000年9月から2002年12月までの秋田市立土崎小学校における「英語活動」を対象に事例研究を行った。話題、言語材料、ゲーム・歌の活動を含む全カリキュラムと共に、実際の授業展開を分析する評価法を検討した。その際,高学年・中学年・低学年の事例と児童による自己評価の結果も示した。その結果、動作を含む活動、基本的な身近な事柄、「ごっこ遊び」などがそれぞれの対象学年で重要な意味を持つことを指摘した。
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