1.研究目的 本研究では、「インターネット等のIT(情報技術)が従来の情報受信型教育から情報発信型教育への転換を促す強力な道具である」との認識のもとに、「情報発信能力の向上をめざしたインターネット利用教育システムを実践的に開発すること」を目的としている。 2.研究方法・計画 (1)受講者のニーズと実態について調査する。 (2)インターネット利用教育システムの開発と試行 (3)授業専用の電子掲示板とWebページの活用と有効性の検討 3.研究成果 (1)教育工学関連授業において、まず、授業の開始時に受講者のニーズとインターネット利用経験の実態調査を行った。受講者は、コンピュータやネットワークを使うことにニーズがあり、授業者のねらい・目標とは必ずしも一致していない。 (2)授業・講座において、専用のWebページおよび電子掲示板を設定して、これを活用した。特に今年度は、受講者の情報表現作品を受講者が相互評価できるシステムを新たに開発した。この利用によって、作品に対する評価やコメントなどを即時に交流することができるようになった。 (3)授業後に、Webページを利用して受講者の授業評価・アンケート調査を行い、受講者の学習効果や満足度、電子掲示板やWebペースの相互評価システムの有効性などを検討した。受講者の高い満足度を得ることができ、このシステムの有効性を検証することができた。
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