• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

毛筆技能の測定・評価と情報機器を利用した遠隔地間学習システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13680240
研究機関山口大学

研究代表者

岡村 吉永  山口大学, 教育学部, 助教授 (10204025)

研究分担者 長崎 伸仁  山口大学, 教育学部, 教授 (30284235)
キーワード書道教育 / 学校教育 / IT機器 / 遠隔地間教育 / 技能評価 / 技能学習装置
研究概要

研究初年度となる今回は、IT機器を利用した書道教育の可能性を探るため、技能学習装置(特願2000-92746)を用いた書道技能の測定と現有装置の問題点に関する検討を行った。
まず毛筆技能の測定に関しては、装置に求められる性能を知るための実験を4歳から13歳までの児童、生徒を対象に行った。これにより、筆圧等の測定域や測定時間などの基礎的資料を得た他、任意に文字を書いた場合にどのような文字が選ばれる傾向にあるのかなどについての知見が得られた。
つぎに、授業での実用性や児童の反応を知るための実験を、山口大学教育学部附属光小学校6年生を対象に実施した。この結果、測定された筆圧や筆の速度は、実際に書かれた毛筆文字に反映されており、学習指導法として十分に利用可能であること。毛筆技能の表示については、自分の癖が良くわかったというように概ね良好であり、小学生でも十分に理解できるものであることなどがわかった。また、装置の使い勝手についても、筆を持たない側の手を置く場所がないこと、着衣が装置に触れた場合に誤差となることなどについての改善が必要なことがわかった。
次年度以降は、今回得られた結果をもとに、新たな毛筆用技能学習装置の開発と具体的な利用方法を検討する予定である。特に授業利用については、測定結果そのものを書道手本とすることが考えられ、書道熟達者の作業を測定し、これを手本をとして遠隔地にいる学習者が利用するといった書道学習方法について検討を行いたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡村吉永: "毛筆から加えられる力の測定について"山口大学教育学部研究論叢. 51巻・3部. 201-208 (2001)

  • [文献書誌] 岡村吉永, 中村正則, 世良泰章: "IT機器支援による習字教育の可能性について"山口大学教育学部 学部 附属教育実践研究紀要. 第1号. 90-100 (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi