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2002 年度 実績報告書

毛筆技能の測定・評価と情報機器を利用した遠隔地間学習システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13680240
研究機関山口大学

研究代表者

岡村 吉永  山口大学, 教育学部, 助教授 (10204025)

研究分担者 長崎 伸仁  山口大学, 教育学部, 教授 (30284235)
キーワード書道教育 / 学校教育 / IT機器 / 遠隔地間教育 / 技能評価 / 技能学習装置
研究概要

昨年度は、IT機器を利用した書道教育の可能性を探るため、主としてこれまでに開発済みであった技能学習装置(平面内作業における技能の測定装置)を利用し,その問題点や技能データの表示方法について検討を行った。これを受け,2年目となる今年度は,書道指導に特化した技能学習装置の設計・製作,学習者が理解しやすい技能データの表示法方法について研究を行った。
まず技能学習装置については,書道指導に有効な項目(筆圧,筆の位置)のみに限定して測定することとし,あわせて装置の安定性向上と軽量化(収納ケースを含め58%の軽量化)を図った2号機の試作を行った。前回必要性が指摘された用紙押さえと左手の置き場についても改善し,実用性は格段に高まったと考える。
つぎに,測定した技能データの表示は,上級者と学習者の比較や学習後の上達度などを確認できるよう,同時に表示できるデータを2つとした.また,「留め」や「はね」などで詳しく作業を観察したい場合などに対応するため,特定の部分を拡大したり,速度を変えて再生したりするなどの機能も付与している。今回小学3年生を対象に予備的な授業を行った範囲では,技能学習装置およびその結果表示について新たな改善点等はみられず,どちらも授業で利用できる基準に達しつつあると考えられる.特にデータの表示画面では,大半の児童が難なく筆圧の変化や筆の速度の変化を読み取ることができている。
次年度以降は,測定したデータを有効に授業で活用する方法の検討と遠隔地間での学習指導について検討を行う予定である。なお本件に関連した研究として,熟練者の書と技能データを融合させた書道用教材(印刷物)を開発し,現在特許申請中(特願2002-337349)である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡村吉永, 長崎沖仁, 鷹岡亮, 中村正則: "習字指導のための毛筆技能の計測"日本教育情報学会誌. 18巻・4号(掲載通知あり.ページ未定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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