研究課題/領域番号 |
13680241
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50167681)
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研究分担者 |
黒上 晴夫 金沢大学, 教育学部・附属教育実践総合センター, 助教授 (20215081)
佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30153969)
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キーワード | 総合的な学習 / カリキュラム評価 / カリキュラム改善 |
研究概要 |
(1)総合的な学習の研究先進校(文部科学省研究開発学校を含む)への訪問調査・授業参観により、学校を基盤としたカリキュラム評価の実態調査および共同開発研究を進めた。例えば、福山市立南小学校や高知市立旭東小学校、福井市立社小学校などのポートフォリオを活用した単元レベル・年間レベルの子ども自身による自己の成長を意識化させる評価方法や岐阜大学附属中学校における校内LANを活用した複数教師による個別的評価情報の蓄積方法の開発などに「子どもの変容を多面的に捉えるための評価システム」の可能性を見出すことができた。 (2)高知市立横浜新町小学校や高知市立旭小学校、観音寺市立南小学校においては、学校を基盤とした子どもの変容調査を複数年にわたり継続的に実施し、カリキュラム改善および保護者等への説明責任に活用している。また、観音寺市立南小学校や福井市立社小学校では開発単元に関する情報(単元案やワークシート、写真、作品等)を保存・継承し、次年度以降のカリキュラム開発・実施に活用している。学校を基盤とした「総合的な学習のカリキュラム改善のための評価システム」の典型モデルが明らかになりつつある。 (3)総合的な学習の研究先進校におけるカリキュラム評価実施上の課題、具体的な手だての開発状況、「生きる力」の調査実施状況をさらに広範囲かつ詳細に集積するために、平成13年度末において、全国の附属小・中学校および総合的な学習に関する小・中学校の研究開発学校、研究先進校に対して質問紙調査を実施した。「生きる力」に関する側面だけでなく、心理・行動面および学校経営面など総合的な学習の効果を多面的に捉えようとしている。 (4)次年度においては、(1)(2)(3)の調査結果を元に、「学校を基盤とした総合的な学習のカリキュラム評価システム」の典型的なモデルの構築を図り、共同研究校において実施・検証を行う。
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