研究課題/領域番号 |
13680249
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研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
本郷 健 川村学園女子大学, 教育学部, 助教授 (60245298)
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研究分担者 |
近藤 邦雄 埼玉大学, 工学部, 助教授 (20205553)
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キーワード | 情報教育 / カリキュラム開発 / 分散処理システム / モデリング / シミュレーション教材 / 教材開発 / 非集中処理システム / 複雑系 |
研究概要 |
高等学校の教科「情報」及び専門高校の情報科の学習指導要領を参考にして、モデル化及びシミュレーションに関する具体的なカリキュラムの検討を行った。また、広く社会における情報のモデル化やシミュレーションの動向などを分析した。これらを背景として、高等学校の教育内容として期待されるモデル化やシミュレーションの教材の分析を行った。 分析の結果、第一に、教育ではモデルの対象となる現象の分析やモデル化のプロセスの重要性を指摘した。第二に、従来の数理解析的なモデルに加えて、社会現象や生物生態系のモデルなど確率モデルや分散処理的モデルを取り入れる意味や意義を明らかにした。一般に複雑系モデルの範疇に属するこの種のモデルを教材として取り上げる意義とともに教育上配慮すべき事項を検討して、利用するソフトウェアをStarLogoに決定した。 分散処理的モデルの理論体系を明らかにし、これを背景として教育として実践すべき内容を選定した。選定した内容に従って学習目標を段階的に設定した。学習目標を設定するに当たり、次の3つの科目を想定している。高等学校普通科における「情報B」、専門科目の「モデル化とシミュレーション」および総合的な学習の時間における活動内容である。 カリキュラムの全体構成から、当面の指導計画を作成し併せて指導テキスト及び教材モデルの開発を行っている。 現在、作成した指導計画を実験的に行うための準備を進めている。
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