今年度は、自由サイズ点字印刷システムは原が中心となって、またLaTeX文書作成支援システムは佐藤が中心となって、原、大武と密接な連絡をとりながらの基本設計を行い、後半からシステム作りを開始し、プロトタイプがほぼ完成した。なおLaTeX文書作成支援システムそのもの検証は、システム完成後に行われるものであるが、部分単位に検証は可能であるため、システム作りと並行し、実際の利用者である全盲学生の協力を得て検証作業を進めている。主要設備として立体コピー現像機を筑波技術短期大学に設置し、またシステム開発用にタワー型パソコンをお茶の水女子大学に設置した。 本研究の今年度までの成果は2002年7月にオーストリア情報処理学会主催でリンツ市のヨハン・ケプラー大学で開催される第8回障害者支援のための計算機利用の国際会議(8 th ICCHP)で発表予定である。 本課題の共同研究者ではないが、オーストリア・リンツ市のヨハン・ケプラー大学視覚障害者支援センターのミーセンベーガー博士が2001年10月本学を訪問して、研究打ち合わせを行なった。
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