研究概要 |
本研究の目的は,インターネット上で利用できる電子ノートを利用した遠隔学習システムを構築することである。平成13年度は遠隔学習システムの構築,平成14年度は,2つの教育機関での共同学習による教育実践のための学習環境を構築した。 平成14年度に,電子ノートを利用した遠隔学習を実施するために,具体的に以下の点について確認を行った。 1)教材管理サーバをLinux上に構築して,大阪府立高専,神戸高専に設置し,C言語の電子問題集,電子教科書などを実装して,稼動させた。 2)1)で確認した教材などを外部のWebサーバ上に置き,収集された情報(考察・助言などの学習履歴データ)を,外部のWebサーバからも利用できることを確認した。なお,この外部のWebサーバとして,今年度は,ダブルドメインサーバをレンタルして行った。 3)Webサーバに送られた学習者の情報(考察・助言など)をデータベース(SQL利用)として,学習管理サーバ上に実装し,それらのデータベースが遠隔学習環境でも利用できることを確認した。 一方,電子問題集では,CGIによって問題集が自動作成される支援システムを利用しているが,大学等,さまざまの環境のもとで,その電子問題集を利用した授業実践を行った。また,従来から行っているイントラネット内での電子ノートを利用した学習システムにおいても,教育実践を行い,考察文システムの有用性について確認を行った。 平成15年度には,電子ノートを利用した遠隔学習では,教材が一斉で利用できることを確認し,構築した管理サーバを外部(神戸高専ほか)からも利用して,教育実践をする予定である。
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