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2002 年度 実績報告書

表現活動としてのコンピュータグラフィックスの教育機能

研究課題

研究課題/領域番号 13680293
研究機関三重大学

研究代表者

上山 浩  三重大学, 教育学部, 助教授 (90223510)

キーワード子どものCG表現 / CGのシミュレーション性 / CG教材 / 3Dアニメーション
研究概要

昨年度までの研究において,CG表現のシミュレーション性についての意識調査を行い,その結果,子どもと大人の間では大きな違いのあることと,その要因の幾つかを示した。本年度は,その結果から,昨年度までに整備したシステムを用いて,実験的な教材を運営しデータ収集・分析を行った。
年度途中に経過をInSEA(ニューヨーク開催)世界大会にて報告した。同学会にて,世界的な傾向として,3D動画制作の教材は,'80年代より可能性と教育効果が再三指摘されているにもかかわらず,実際の授業研究が皆無であることを改めて認識した。そこで,具体的開発教材を,3D動画の制作に集中することとした。
これまでの研究から,3D動画作品の制作教材の特色として以下が指摘できる。従来の造形表現との関係を払拭し,子どもの感じ方に近い教材発想となる。子どもにとっては,身近な視覚文化メディアである。空間認識能力,動的認識能力の獲得が期待できる。メディアリテラシーの獲得が期待できる。モデリングの指導は時間を要する。
昨年度までのデータ収集法に加え,中学生を対象にした実験的教材を対象にデータを収集し,それをもとに教材の改良を進めた。当該の実験的教材の中心的目的は,表現活動へのモチベーション喚起,立体操作の導入,時系列変化操作の導入。取得データは,概ね,上記の目的が達成されていることを示したが,被験者が微妙な位置設定に困難を感じていることも示していた。実験教材実施の過程で,事後にシステムを自由に操作する時間を設けたが,表現方法を発見する極めて活発で多様な活動が見られた。今後の教材改良の見通しとして,特に困難であるモデリングの指導には,一斉指導の効果は期待できないがゆえに,分岐の多いハイパーテキスト的なチュートリアルを開発する必要があることが指摘できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上山 浩: "美術教育におけるCG教材の基本理解II-3Dアニメーション制作の可能性-"美術教育学(美術科教育学会誌). 第24号. 47-57 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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