研究課題/領域番号 |
13680297
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
松山 雅子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50173927)
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研究分担者 |
畠山 兆子 梅花女子大学, 文学部, 教授 (50172911)
土山 和久 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (00273821)
田中 俊弥 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (40252746)
香山 喜彦 梅花女子大学, 文学部, 教授 (90169657)
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キーワード | 国語科メディア・エデュケーション / 動画リテラシー教授法 / 英国映画研究所 / アニメの教材化 / 「名探偵コナン」の教材化 / 映像ソフト試作開発 / パイロット授業 |
研究概要 |
最終年度の研究は、(1)動画リテラシー教授法に関する基礎理論研究と、(2)動画を用いた国語科教材の開発と実地指導を踏まえたパイロット授業の展開ならびに実施結果の分析・考察、並びに、(3)国語科子ども用映像創作ソフト試作の開発からなる。 (1)イギリス国語教育における動画リテラシー教授法を示した"Moving Images in the Classroom "(The British Film Institute,2000)を全訳、分析、検討し、動画の言動の教授法に焦点を絞って、「国語科教育における動画リテラシー教授法の研究-英国映画研究所編『授業における動画テクストの活用とその指導』を中心に」(松山雅子・羽田潤「大阪教育大学紀要第V部門教科教育」51巻1号、2002)に発表した。この知見をもとに、わが国の国語科における言語外メディア・テクストの教授法と評価について検討し、2002年夏休みに、大阪教育大学にて、小中学生向け国語科メディア・エデュケーションワークショップを開催。パイロット授業実施の予備調査とした。/(2)メディア・ミックス型展開によって子どもに身近な物語テクストの好例である「名探偵コナン」のTVアニメを教材化し、教材セットを作成、作り手の立場に立つことで動画テスクトによる物語読解を自覚的に捉えなおすことを目的としたパイロット授業「単元 新しい国語 TVアニメーション予告編をつくろう」を、2002年度3学期に、小学校6校(大阪府下公立小学校4〜6年、中学校4校(大阪教育大学附属天王寺・附属平野中学校、大阪府並びに兵庫県公立中1〜2年)において全8〜10時間実施。授業前、授業中の実地指導・補佐、授業後のヒアリングを行い、メディア環境アンケートの結果と合わせ学習者の動画言語理解のありようを分析、考察した。/(3)試作ソフトは、言語外メディアの構成要素を意識し構想することを重視した。
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