研究概要 |
音楽科の学習にコミュニケーション活動を導入するためのカリキュラムと指導学習法・教材について小学校低学年に焦点をあてて実践的に開発すること,及び,その成果を学校教育教員養成課程の「音楽科教育法」に取り入れ,学校教員養成と学校教育現場の密接な連携のモデルとして提示するために,本年度は以下の研究を行った。 1.イギリス,アメリカ,ドイツにおけるコミュニケーション教材を分析し,非言語コミュニケーションにおける音楽的要素を抽出した。 2.アメリカとドイツの音楽教材をコミュニケーション機能の視点から分析し,日本の音楽教材との比較を行った。 3.コミュニケーションの原点としての方言と民話に着目し,伝統的な音楽要素を用いたミュージカルの製作を行った。製作を学校教員養成の授業の中で行い,附属小学校で参加型・相互コミュニケーシヨン型の上演を試みた。 4.The Third Asia-Pacific Sympoium of Music and Music Education Research,第4回中日音楽比較研究学術会議および日本音楽教育学会全国大会で成果を発表し,国内外の音楽教育者・研究者と議論した。
|