本研究は、現代民主主義社会の市民を育成する歴史授業を開発することを目的にしているが、本年度は、次の3点を研究した。 第1は、外国における歴史授業の収集分析である。そのために、主に、アメリカ、イギリス、ドイツの国々における歴史教科書を収集し、小学校、中学校高等学校の各段階における代表的な歴史単元を分析し、その教科書における単元構造、授業構造を解明した。 第2は、我が国の新しい歴史授業の収集分析である。そのために、主に、中学校、高等学校における歴史授業、日本史授業、世界史授業を収集した。大阪の小川総先生の高校世界史授業、佐賀の藤瀬泰司先生の中学歴史授業を分析し、その構造を解明した。 第3は、新しい歴史授業の構想研究である。そのために、「権力」や「貨幣」などに関していくつかのアイデアを出して、来年度、授業作りできる準備を行った。
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