研究課題/領域番号 |
13680328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 東京成徳大学 |
研究代表者 |
中山 哲志 東京成徳大学, 人文学部・福祉心理学科, 教授 (80327262)
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研究分担者 |
今中 博章 東京成徳大学, 人文学部・福祉心理学科, 講師 (20337851)
宮本 文雄 東京成徳大学, 人文学部・福祉心理学科, 教授 (10209950)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 福祉教育 / 意識調査 / 義務教育 / 障害理解教育 / 発達段階 / コーディネーター |
研究概要 |
本研究は、義務教育段階で教える教職員の「福祉教育」に対する意識を明らかにするものであった。小・中学校214人に対する質問紙によるアンケート調査の結果、(1)多くの教師が福祉教育の意義を認め、すでに「障害理解」教育の指導を中心に実践していることがわかった。(2)福祉教育が必要な理由として、現代の児童、生徒を取り巻く家庭環境、社会状況を捉え、将来の社会を支える担い手である子どもたちにしっかりとした「共生」や「支えあい」の価値観を育む必要があると考える教職員が多い。(3)福祉教育の内容は、福祉に関連する知識の習得を目ざした学習活動や経験活動に目を向けたプログラムが多く、発達段階を考慮した取り組みが推進されていた。高学年以降の段階での本格的な教育の必要性を考えている。(4)指導時間や教育課程での位置付け、学習計画、副教材の利用などについても教職員の意識から、福祉教育の推進にあたり、学習プログラムや副教材、関係機関(資源)との連携を含めた専門的なコーディネート役の必要性が示唆された。これらの調査結果を踏まえて、「障害理解」を目的とした映像資料を試作した。聴覚障害学生が、自らの「聴覚障害」について語る映像資料を作成し、それを用いての参加型学習プログラムを考えた。小・中学生165名に映像を視聴させ、その効果を視聴後のアンケート結果から検討した。自由記述に示された児童、生徒の受け止め方は、「聴覚障害」に関係する知識、イメージ、行動の各面に結びつく共感的な理解が多く示された。
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