研究概要 |
7名の研究協力者による授業研究を実施し,教師の授業における動機づけ行動のとらえ,動機づけ方法の有効性,評価目録による授業評価の在り方,授業研究のシステムについて検討した。 授業研究の協議での発言などから,教師は子どもの動機づけの高まりを「見通しをもった行動」,「物の操作」,「選択する場面での行動」からとらえようとしていることが明らかになった。また,動機づけ方法として,「分かりやすい活動の提示」,「過去の経験や既有の知識を生かせる活動の用意」,「子どもの発言や行動の肯定的な評価」,「子どもがイニシアティブをとれる活動の展開」,「子ども同士の人間関係を生かした活動の設定」,「生活化して自信がもてるような活動の設定」等が有効であることが明らかになった。 試作した評価目録による授業評価については,評価目録の項目と評価基準の改善点を整理した。授業研究のシステムについては,日常的,継続的にでき授業研究の方法の開発が課題となり,ビデオを活用した授業研究の方法について改善点を検討した。
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