研究分担者 |
林 俊成 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (70287994)
佐野 洋 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30282776)
鈴木 美加 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (90226556)
西郡 仁朗 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (20228175)
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研究概要 |
本研究は,海外では入手困難且つ高額となる日本語教材を,WWW技術を活用してインターネット上で利用可能にすることにより,日本語自己学習環境の開発を目指し,既に開発した日本語教材のWeb教材への移植作業と,教材の汎用化の研究開発を行うことを目的としている. (1)Macintosh専用のHyperCardを用いて作成したハイパードリル「初級日本語」をWeb教材化したのち、次のURL-http://www.tufs.ac.jp/ps/personal/lin/Scardに公開して留学生日本語センター内で実証的に評価し、Webブラウザーを通して学習に利用できること確認した一方、汎用性を持たせるためにはユーザーが練習の検索をしやすいよう、インタフェースに工夫を要することも判明した.発声ドリルの音質向上のため,声優による発声データの録音作業を実施し,教材内容の向上も行った.また、読解のための視覚言語要素の処理時間短縮化を日指した教材も開発した. (2)教材データの汎用化について検討した.情報教育ポータルサイトの枠組みを検討し,Webサイトとして満たすべき機能条件を,・学習情報の仕分け,・学習教材などのデータの共有,・学習者の情報提供の管理の3つに区分した.次に機能を実現する技術検討を行い,概念システム構成図を完成させた.本研究では,とくに学習教材データの共有部分に注目し,データを多言語化する時の問題点を調べた.具体的な実装については,(3)で述べる. (3)教育教材のJava/Servlet化の検討とパイロットシステムの開発を実施した.教育教材データの分析を行い,プレゼンテーション部分と学習コンテンツ部分の切り離しの可能性について検討した.一部の教材プログラムのJava化について,Servlet上に試験アプリケーションを実装し,サーバーサイドで実行される学習ソフトウェアの性能を検証した.Servletは,WebSphere(IBM社製)を利用したが,パソコン性能等の問題点から,Tomcat(フリーソフトウェア)に変更した,多言語教材データを蓄積することのできるデータベースにDB2を採用し,このデータベースに,小規模な教材データをUnicodeで蓄え,Webブラウザに表示するパイロットシステムを構築した.
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