研究課題/領域番号 |
13680356
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
難波 康治 大阪大学, 留学生センター, 助教授 (30198402)
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研究分担者 |
大谷 晋也 大阪大学, 留学生センター, 助教授 (50294137)
浜田 麻里 大阪大学, 留学生センター, 助教授 (80228543)
西口 光一 大阪大学, 留学生センター, 教授 (50263330)
村岡 貴子 大阪大学, 留学生センター, 助教授 (30243744)
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キーワード | 教員研修 / 日本語習得 / 追跡調査 / 学習環境 / 適応支援 / インタビュープロジェクト / 相互行為 |
研究概要 |
平成12年度から13年度にわたって大阪大学留学生センターにて日本語研修を履修した教員研修留学生2期のべ10名を対象に、調査協力者6名の協力のもと、日本語研修プログラム実施中、およびプログラム終了後のそれぞれ4回にわたって半構造化インタビューを実施し、留学の目的に関する意識、日本語学習に関するビリーフ、日本語習得の過程に対する意識、研究室内外の学習環境との相互行為、人的ネットワークの形成、などについて教員研修留学生の意識を調査した。同様に配置大学先の指導教官、関係者にも教員研修の実施および留学生の受け入れの状況に関してインタビュー調査を行い、教員研修留学生の学習環境を多角的に検討した。 その結果、日本語学習のニーズの高さが観察された一方で教員研修留学生のもつ教員研修そのもののイメージと研究室側のそれとのずれ、それに伴って研修活動に対する意識が異なること、ネットワーク形成の偏りなどが観察された。また、2期目の研修生に対しては、各大学での研究室における教員研修にスムーズに移行できるよう、日本語研修プログラム実施期間中に配置大学先の指導教官および研究室との相互的な理解促進を目的として「きっくプロジェクト」と名付けたインタビュープロジェクトを行い、その効果を追跡調査によって検討した。 平成14年度は、調査対象を教員研修留学生を受け入れている全国の大学に広げ、学習環境の面からアンケート調査を行った。アンケートは2回にわたって行った。1回目は受け入れの体制および実態に関するもので、52大学より協力をえた。その結果教員研修留学生に対しては、特別なプログラムは用意されておらず、以前プログラムが用意されていた大学についても、実施がなされていないことがわかった。これは、受け入れ大学数が増加し、それに反比例して1大学当たりの受け入れ人数が2〜3名と少なくなっていることと関連していると考えられる。2回目のアンケートは、教員研修留学生を受け入れている指導教官にむけて行い、研究室単位では学習環境整備のために様々な取り組みがなされていることがわかった。
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