研究課題/領域番号 |
13680374
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
田中 豊 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (20127567)
|
研究分担者 |
栗原 考次 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (20170087)
垂水 共之 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (50033915)
|
キーワード | influence analysis / sensitivity analysis / local influence / influence function / principal component analysis / canonical correlations / multiple-case diagnostics / robust diagnostics |
研究概要 |
本年度の研究計画のうち、"1.正準相関分析やグラフィカルモデリングなど固有値問題の形で定式化される多変量解析における局所影響を誘導し、影響関数法の結果と比較する"に、特に、重点を置いて、研究した。すなわち、正準相関分析における局所影響について定式化・プログラム作成・数値的検討を行って国際計量心理学会(200-7,於・大阪大学)において発表し、また、full paperの形で国際詰に投稿した。グラフィカル・モデリングの影響分析については、計量データの場合のいわゆる共分散選択モデルについて局所影響を定式化し、一定の条件の下で影響関数法の場合と結果が一致することを示した(国際統計協会第53回大会(於ソウル、2001-8)、岡山大学環境理工学部研究報告、2002-2)。さらに、これらの影響診断法のロバスト化のため、前進法を局所影響・影響関数法に取り込むことを検討し、テクニカル・レポートを作成中である。一般的な統計モデルにおける局所影響法と影響関数法の関係についてさらに深く研究し、一般論に関する補足を岡山大学環境理工学部研究報告(2002-2)に投稿するとともに、正準相関分析を例として固有値問題で表される多変量解析一般の場合における、局所影響法の定式化について検討し、国際中国人統計学会国際会議(於・香港、2001-8)で報告した。 3.の空間データについては、最適なlagの選択を中心に検討し、国際統計協会大会(2001-8)において発表した。4.の関数データ解析については地理的重み付きの回帰分析およびペナルティ付き主成分分析、正準判別分析について検討し、その一部を国際統計協会大会(於・ソウル、2001-8)ならびにそののサテライト会議(ICNCB、於・大阪、2001-8)において報告した。現在、その影響分析を含め、詳細に検討中である。さらに、潜在クラス分析における影響分析を提案し、数値的な検討を行った(ICNCB,於・大阪、2001-8)。 6.のソフトウェアについては、正準相関分析、共分散選択モデルにおける影響診断について、S-Plusでプログラムを作成した。
|