研究概要 |
平成14年度は、平成13年度に得られた射影フィルタ族とパラメトリック射影フィルタ族の各種のフィルタについての摂動法と正則化手法との影響に関する知見を踏まえ,画像空間に計量を導入したM-N-ノルムパラメトリック射影フィルタ族と信号適応型パラメトリック族射影フィルタ族を提案し,画像評価実験によりその有効性を明らかにした。また、射影フィルタ族とパラメトリック射影フィルタ族に関し、劣化作用素等の乖離を表す摂動パラメータやパラメトリックパラメータと正則化パラメータ等の各種パラメータの選択方法に関しての検討を行い、パラメータ選択のための修正SIC基準を導入し,その有効性を評価実験により検証し、パラメトリック射影フィルタ族に対して,ある意味で最適なパラメータの選択を可能にし,画像復元精度の向上に資することが出来た。また、各種の制約付き最小自乗フィルタ族とパラメトリック・ウィナーフィルタを始めとするパラメトリック射影フィルタ族の間の相互関係を明確にした。これらの成果は、電子情報通信学会論文誌等の学会論文誌に4編の関連論文が掲載され、他に国際学会や国内シンポジウムに発表された。
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