研究課題
基盤研究(C)
本研究では、裸のIBM-PC上でUtilisp処理系を動かし、a)ハードウェア機能を利用した処理系の高速化;を目指すと共に、b)通常の応用プログラムを「生プログラム」として裸の計算機上で動かすための方法論;を明らかにした。まず、前者の処理系の高速化に関しては、裸のIBM-PC上に実際にUtiLisp処理系を稼働させた。そのために、既存のOS上に用意されている各種ライブラリルーチン、システムコールを独自のルーチンで置き換えた。また、文字の入出力ルーチン、ハードディスクの読み書きルーチンを新たに記述し、簡単なファイルシステムを作成した。さらに、その処理系に対して様々な改良を試み、ハードウェア機能を利用した処理系高速化の可能牲を調査した。これらの開発環境としては、当初、ネットブートの機能を利用して効率的な開発を行った。また、現在では通常のOSと同様にハードディスクから起動する仕組みも確立した。後者の方法論に関しては、1)既存OSからライブラリルーチンを分離する;2)独自のライブラリルーチンを使い、Unix上で独立した処理系を動かす;3)裸の計算機上で動くドライバを開発する;4)2)で作ったファイルシステムを裸の計算機上に移設する;5)生プログラムとして動作させ、虫取りをする;という方法論を確立した。また、これらの方法が有用で生プログラムの作成を短期間で実現できることを示した。
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