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2001 年度 実績報告書

構造的動作意味定義に基づく実時間並行ソフトウェアの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13680408
研究機関名古屋大学

研究代表者

結縁 祥治  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70230612)

キーワード実時間システム / プロセス代数 / 構造的動作意味定義 / 優先度スケジューリング
研究概要

本年度は、従来からの基礎結果を整理して実時間の振舞い定義について検討した。さらに、ソフトウェア構成の基本的技術となるJava言語および組み込みシステムの実時間処理について調査した。また、システム構成技法として、ステートチャートの実時間振舞いの定式化について検討を行った。
従来の基礎結果をより完全な形で出版するための準備作業を行い、海外共同研究者であるUlidowski博士と検討した。特に応用について検討を行い、従来から提案されている時間つきのプロセス言語に我々の枠組みがいかに適用されるかを中心に議論を行った。基本的な結果は、SCI2001国際会議において発表を行った。
組み込みシステムにおいて一般的に用いられる優先度処理について調査・研究を行った。π計算の枠組みにおいて、優先度を導入して、実時間処理をモデルする枠組みについて検討した。この枠組みでは優先度しか導入しておらず、さらに時間を導入することで、動的に構成が変化するシステムをモデル化する技法についてさらに検討する。
ステートチャートについては、時間的振舞いを記述するためのプロセス言語を設計し、動作的意味論を定義した。この定義に対して、実験的なシミュレータを作成し、定義の正当性について検討を行った。
来年度以降、主に時間プロセス言語に基づくソフトウェアシステム構成技法について引き続き研究する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] I.Ulidowski, S.Yuen: "Timed Properties of Process Languages with Time"Proceesings of SCI2001, Vol XIV, IIIS. 344-349 (2001)

  • [文献書誌] 大須賀恭輔, 結縁祥治, 阿草清滋: "実時間ステートチャートのためのプロセス言語"日本ソフトウェア科学会第18回大会講演論文集. 3A-2. 1-5 (2001)

  • [文献書誌] 桑原寛明, 結縁祥治, 阿草清滋: "π計算による優先度継承プロトコルの形式的記述"情報処理学会プログラミング研究会 SIGPRO 2002-01. 11-1-11-10 (2002)

  • [文献書誌] 大須賀恭輔, 結縁祥治, 阿草清滋: "実時間プロセス言語に基づく時間ステートチャートの動作シミュレーション"情報処理学会プログラミング研究会 SIGPRO 2002-01. 12-1-12-9 (2002)

  • [文献書誌] 梶田将司, 結縁祥治: "NATによる準マルチホーム化技法"情報処理学会論文誌. 42巻12号. 2818-2826 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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