「学習機能を有する第2世代ウェーブレットプロセッサ」の信号検出率の改善と生体信号処理への応用に関して研究を実施した。以下に具体的な研究実績を列挙する。 (1)信号検出率の改善 学習機能を有する第2世代ウェーブレットプロセッサを信号検出に用いる場合、検出したい信号であるか否かの判定は、信号処理の最終プロセスである「閾値処理」に依存することが明らかとなり、検出率の改善とLSI化に適した回路の最小化の検討を行いこれらについて改良した。 (2)生体信号処理への応用 設計したプロセッサを生体信号処理に応用するため、心電図信号について特徴抽出を試みた。具体的にはペースメーカから発生するインパルス性信号と心電図に含まれるQRS波の識別をコンピュータシミュレーションにより行った。その結果、現アーキテクチャのLSIで十分に分離識別が可能であることを明らかにした。
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