• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

機械学習と包絡分析法による事例からの知識発見手法の開発と意思決定への応用

研究課題

研究課題/領域番号 13680460
研究機関青山学院大学

研究代表者

稲積 宏誠  青山学院大学, 理工学部, 教授 (00168402)

キーワード包絡分析 / 機械学習 / 決定木 / 知識発見 / クラスタリング
研究概要

本研究テーマは、包絡分析法の意思決定支援への適用法についての提案(包絡分析法と遺伝的アルゴリズムによる事例ベース意思決定支援モデル,情報処理学会研究会論文誌:数理モデル化と応用,Vol.42,No.SIG5(TOM4),pp.89-98(2001))と、決定木アルゴリズムの拡張(複合属性による領域分割を用いた決定木DTMACC,人工知能学会論文誌,第17巻,第1号,pp.44-52(2002))を起点としている。その後、これらのアイデアを有効に融合させるために、「構造情報からの知識獲得」に主眼を置いた研究を行い、グラフ構造とみなすことのできる化学物質を対象として研究を進めた。対象とする化学物質の構造情報を与え、それらの物質に共通して存在する部分構造を抽出すること、さらにどのような部分構造が物質の性質を決定する要因として重要かを評価するために、大阪大学の元田研究室で提案されているGBI(Graph Based Induction)法に改良を加え、決定木生成アルゴリズムと連動させることを試みている。今年度は、遺伝子情報に対して、従来検討してきた手法の応用・拡張を試みた。特に、遺伝子発現データによる疾患分類への包絡分析法の適用に取り組んだ。発現パターンに対して従来行ってきたクラスタリング手法と包絡分析法に基づく分布の特徴分類を相互に利用する取組みである。これは、通常のクラスタリング手法であるk-means法などと比較して、遺伝子発現の分類基準として有効であることが、いくつかの実験を通じて示すことができたといえる。理論的な枠組みも含めて、更に厳密な分析を行なうことによって、新しい手法としての確立を図っていく予定です。また、本研究テーマ途中で、新たに発足したGBI法に基づくグラフマイニングの取組も、今後さらに発展すべく、めどが立った。4年間を通じた研究テーマとして、先に繋がっていくいくつかの成果が得られたといえる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] GBI(Graph-Based Induction)法の拡張とGUIによるグラフマイニング支援環境の構築-化学物質を対象として-2005

    • 著者名/発表者名
      田中栄太郎, 稲積宏誠
    • 雑誌名

      人工知能学会 知識ベースシステム研究会合同研究会

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] 部分構造の包含関係を指標とするグラフクラスタリングの提案-化学物質を対象として-2005

    • 著者名/発表者名
      速水亜希子, 稲積宏誠
    • 雑誌名

      人工知能学会 知識ベースシステム研究会合同研究会

      ページ: 81-86

  • [雑誌論文] マウス肝発ガン初期過程における遺伝子発現解析用Oligonucleotide Microarrayの開発2004

    • 著者名/発表者名
      戸田香織, 原田基裕, 仲地豊, 近藤恭光, 中島圓, 浜田修一, 鈴木孝昌, 兵庫淳志, 星埜雅子, 田代英夫, 榊佳之, 伊藤尚, 稲積宏誠, 降旗千恵
    • 雑誌名

      第27回日本分子生物学会年会

      ページ: 269

  • [雑誌論文] A Step Towards Substructure Exploration from Gene Expression Patterns,2004

    • 著者名/発表者名
      Masako Hoshino, Hiroshige Inazumi
    • 雑誌名

      GIW2004

      ページ: P043

  • [雑誌論文] 部分構造情報を用いた新規化合物生成支援ツールの開発2004

    • 著者名/発表者名
      石井雄一郎, 田中栄太郎, 速水亜希子, 穂積宏誠
    • 雑誌名

      コンピュータ化学会2004春年会

      ページ: 1003

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi