研究概要 |
確率モデルGA(PMBGAs : probabilistic model-building genetic allgorithms, EDAs : Estimation of Distribution Algorithms)の研究が活発に行われている.確率モデルGAでは,従来のGAと同様,ランダムに生成された個体から選択オペレータにより有望な個体が選択される.次に,選択された個体の確率分布の推定が行われる.この推定された確率分布に基づいて,次世代の子個体が生成(サンプリング)される.この操作が,終了条件が満たされるまで繰り返される.従って,、確率モデルGAは,交叉オペレータが確率分布の推定とそれに基づくサンプリングに置き換わっている点以外は,従来のGAと全く同じであり,各種の選択オペレータや世代交代モデルを用いることが出来る. 今年度は,正規分布を用いた分散確率モデルGAの研究を行い,国際会議GECCO2003に投稿した.また,順序表現問題への確率モデルGAの研究も行い,国際会議PPSN2002,SEAL2003で報告した.これらの研究により,確率モデルGAの有効性を確認することが出来た.またこのアルゴリズムは,アリの行動をヒントとするACO(Ant Colony Optimization)の研究とも深い関係にあり,研究成果のACOへの応用の研究も行った.
|