研究概要 |
本研究では,メタデータの協調的作成方式とそれを支えるためのソフトウェアツールの構成方式に関する知見を得ることを目的として,インターネット情報資源に関するメタデータの協調的作成方法に関する基礎的な考察を進めた。サブジェクトゲートウェイの構築者が情報資源に関する情報を効率的に獲得し,共有,交換するための方法に関する考察とそれに基づくソフトウェアツールの開発,サブジェクトゲートウェイ間でのメタデータを共有するための方法に関する考察とそれに基づくソフトウェアツールの開発を進めた。 本研究では,図書館等で行われているサブジェクトゲートウェイサービスの調査からはじめ,それらで用いられているメタデータ記述のための規則を収集し,それに基づき,メタデータを協調的に作成するための情報共有のための環境作りと,その環境で利用するソフトウェア作りを目標とした。また,メタデータに関して欧米のプロジェクトとの情報交換も進めた。また,Dublin Coreに関する情報を日本語で提供するサイト作りを進めた。現在,本研究を通じて,国内の公共図書館等との意見交換を進め,公共図書館を中心として地域情報を収集し提供するサービスや,レファレンス記録をデータベース化して提供するサービスなどに関する検討を進めた。こうした活動を通じて,メタデータに関する情報共有の場作りを進めた。 平成14年度は,13年度に開発を進めたネットワーク上で多言語による公共図書館サービス的機能を提供するInternet Public Library-Asia (IPL-Asia)の開発の継続を中心に研究を進めた。IPL-Asiaおよびそれを目的として作成したサブジェクトゲートウェイ開発のための協調作業ツールに関しては7月に北京で行われた電子図書館に関する国際会議ほかで研究発表した。
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