研究概要 |
本研究は,検索支援システム「問答」の利用特性として多面的に収集した実測データを用い,より高度な分散協調型情報フィルタリング機構を提案し,そのシステム実装と性能評価を行なうことを目的としている.そこで,既に実装してきたテキストマイニング技術や情報可視化技術の高度化を行うと共に,ハイパーテキスト構造を利用したWebマイニング技術,利用者グループに着目した協調型データマイニング技術,分散環境下における利用者の動的なグループ管理及び情報配信技術に関する研究調査を行った. 本年度までに,分散協調型情報フィルタリング機構の実現のため,これまでのデータマイニングの研究を発展させ,蓄積したWebデータの特性を詳細に検討することを重ねてきた.そして,これらの検討に基づき,Webデータ構造の特性を利用したマイニングアルゴリズムを提案した.なお,堤案したアルゴリズムの評価対象として,「問答」検索システムで運用したWebデータなどを用いた.さらに,利用特性について検討するために,国立国会図書館関西館において収蔵されているWebアーカイブであるWARPデータへのアクセス履歴などを利用した.そして,閲覧履歴などに基づいた階層的コンテンツアーカイブ方式を提案し,その性能評価を行った.
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