研究概要 |
これまでに開発してきた多言語処理環境SYSTEM-1の上で,アジアの主要言語である中国語,ハングル,日本語に加えて,モンゴル語までを混在して文書をブラウズでき,編集できるソフトウェアを開発してきた。これらの結果は,国際会議で発表を行ってきている。 しかしながら,SYSTEM-1がUnix状のXwindowの上に組み立てられていることから,その利用者の範囲を増やすことに大きな現実的制限がある。そこで,SYSTEM-1が果たしいるミドルウェアとしての機能を,すべて,JAVAのクラス群として再定義し,JAVAのAPIとして提供し直すプロジェクトを開始した。 今年度の目標としては,JAVA APIの仕様を固めることにあった。現時点では,JAVAのFontクラスに代替可能な仕様で設計する方針を固め,その仕様の妥当性を検証するために,モンゴル語?中国語?日本語?キリル?英語の混在が可能な,テキストエディタをテストプログラムとして開発を進めている最中である。 なお,これまでの研究で入力法について独自開発を行ってこなかった。この部分については,国際会議を通して相互協力に同意が得られた韓国のProf.Byun, Jeongyong(Dongguk University)が来日したのを機に会合をもち,今後の方針を確定した。上記のテストプログラムをもって,2002年度にProf.Byunが開発してきているJAVAによる多言語入力変換(FEP)システムとの結合を試みる予定である。
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