研究概要 |
研究の目的:World Wide Webの普及により,Webブラウザから使用するグループウェア(情報共有支援システム)の利用者層が拡大してきたのに伴い,利用者自らがグループウェアを構築し改良を加えながら使用していく環境が望まれている.そこで,ホワイトボードにビニールテープやマグネットを貼り付けるような感覚で,Webブラウザ上に用意された基本部品をビジュアルに組合せることによって,グループウェアを容易に構築できるシステムを研究開発する. 研究の成果:本システムの動作イメージを具現化するためのプロトタイプの改良とユーザによる試用実験を続けた.その結果,分散環境にいる多数のユーザが本システムを使用してグループウェアの構築と運用を繰り返す場合に,多くのユーザが運用中のグループウェアを頻繁に改良すると,混乱を来し,かえって運用効率が低下することが分かった.そのため,構築したユーザだけに改良特権を与え,他の一般ユーザは運用にだけ関われるようにした.このようにすると,改良が体系的に行われ改良と運用がスムーズに行えるようになった.本試用実験の結果を本格システムに反映する.
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