研究概要 |
QFD(品質機能展開)は,新製品開発における品質保証の具体的方法を与えるものであり,提案されてから国内外で広く活用されるようになってきている.すでに,スタンドアローン環境で利用できるソフトウェアツールも市販されている.しかし,実際の新製品開発は分散開発環境で行われていることを考慮すると,ウェブ対応のツールとすることが期待される.また,そこでは,XML技術等を活用することが蓄積したデータの高度活用に資するものと考えられる.今年度の研究実績は以下の通りである. 1.すでに開発したスタンドアローン版のソフトウェアツールを基にして,ウェブ対応版のソフトウェアツールのプロトタイプについて設計を行った. 2.基本的機能を備えたプロトタイプの開発を行い,ほぼ実現の見通しを得た. 3.ウェブ対応のソフトウェアツールではデータベースの活用は必須であり,そこでのXML技術の活用は今後のQFD支援ソフトウェアツールにおけるデータの取り扱いという点からも重要な要素となる.そこで,QFD支援ソフトウェアツールにおいて,XML技術が具体的にどのように活用できるか検討を行った. 以上作成したプロトタイプについて,卒業論文としてまとめて報告した.また,XML技術についての検討した内容の一部は学会で発表を行った.また,開発したウェブ対応のQFD支援ソフトウェアツールについては,今年9月に開催される国際QFDシンポジウムにおいて発表する準備を進めている.
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