グラフ上の探索問題に対する最適解の解析的探究

2001 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 13680525
• 研究機関: 神戸商科大学
• 研究代表者: 菊田 健作 神戸商科大学, 商経学部, 教授 (30126487)
• 研究分担者: 木庭 淳 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (90177882)
• キーワード: 探索問題 / ゲーム理論 / 最適戦略 / 分散システム / 2人ゲーム / 経営科学の手法

研究概要

1.海外共同研究者であるBaston氏(Southampton大学、連合王国)が平成13年9月14日から24日まで神戸商科大学に客員研究員として滞在された。菊田とBaston氏は、探索問題の中のCable Laying Game(ケーブル敷設ゲーム)について共同研究を行った。このゲームを数理的に解析していくつかの成果を得た。この間、9月17日に研究会を行い、Baston氏が「On Ruckle's Cable Laying Game」という題目で発表した。
2.菊田は、平成13年7月29日から8月1日まで、弘前大学で行われた「非線形解析学と凸解析学に関する第2回国際会議」に参加し、海外共同研究者であるRuckle氏(Clemson大学名誉教授、米国)とAccumulation Gameについて活発な意見交換を行った。Ruckle氏は、「Ethical Teaching as Transformation of Utility」(by Ruckle and Kikuta)という題目で発表した。
3.Baston氏と菊田は1.の成果を、研究集会「あいまいさと不確実性を含む状況の数理的意思決定」(平成13年11月7〜9日、京都大学数理解析研究所)において、「An Infiltration Game with Two Cables」という題目で発表した(発表者:菊田)。さらに,研究集会「不確実性の下での数理的意思決定の研究」(平成13年10月18〜19日、北九州市立大学)において、「On Cable Laying Game」という題目で発表した(発表者:菊田)。
4.菊田は、日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会(平成13年9月12〜13日、岡山理科大学)において、「A Search Game on a Cyclic Graph」という題目で発表した。
5.菊田は平成14年3月16日から24日までSouthampton大学(連合王国)に滞在し、Baston氏とCable Laying Game他について共同研究を行う予定である。また、Thomas氏と意見交換を行う予定である。

研究成果

• [文献書誌] W.Ruckle, K.Kikuta: "Continuous Accumulation Games on Discrete Locations"Naval Research Logistics. 49. 60-77 (2002)
• [文献書誌] K.Kikuta: "A Search Game on a Cyclic Graph"数理解析研究所講究録. 1207. 114-127 (2001)
• [文献書誌] V.Baston, K.Kikuta: "On a Markstart Rendezvous Search"数理解析研究所講究録. 1194. 241-249 (2001)
• [文献書誌] J.Kiniwa, K.Kikuta et al.: "An optimal reconstruction strategy of LRU stacks"Working Paper, 神戸商科大学,経済研究所. 188. (2002)
• [文献書誌] H.Kawakatsu, K.Kikuta et al.: "Bayes Solution to Dynamic Perishable Inventory Problem with Two Types of States"Scientiae Mathematicae Japonicae. 54巻3号. 583-594 (2001)
• [文献書誌] K.Kikuta: "Book Review : Search Games and Other Applications of Game Theory by A. Garnaev"Journal of Economics. 74. 110-113 (2001)