研究概要 |
今年度は、下記1-3の探索ゲームモデルについて研究を行った。このうち、2,3は海外共同研究者との共同研究である。 1.菊田は、平成14年7月8日から11日まで、St.Petersburg State University(ロシア)で行われた「The Tenth International Symposium on Dynamic Games and Applications」に参加し、「A Search game on a Cyclic Graph」というタイトルで発表した。また、他の探索問題研究者(Garnaev氏等)と意見交換を行った。 2.(1)海外共同研究者であるRuckle氏(Clemson大学名誉教授、米国)と菊田は、従来から行って来ている視察・検証の数学モデルであるAccumulation Gameについての共同研究を継続した。特に、視察・検証の場がリニアグラフで表現される場合において、視察をする側、される側の基本的な戦略を定義した。これらの戦略を確率的に用いることにより、視察が成功する確率の上限、下限を見つける等の成果が得られた。これは、将来研究会(EURO/INFORMS共催国際会議、2003年7月、トルコ)、その他で公表すべく準備を進めている。さらに、より詳細な戦略を考えることにより、より精密な上下限が得られる可能性があるので引き続き探究したい。 (2)Ruckle氏と菊田は、e-メールによって連絡を取りながら、Accumulation Gameに関する論文の改訂作業を行った。 3.海外共同研究者であるBaston氏(Southampton大学、連合王国)と菊田は、e-メールによって連絡を取りながら、探索ゲームモデルに関する論文の改訂作業を行った。 4.研究分担者の木庭氏とは、分散システム管理のゲームモデルの研究を行っていきたい。
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