研究課題/領域番号 |
13680550
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
楢橋 秀衞 九州産業大学, 工学部, 助教授 (50122601)
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研究分担者 |
増田 貫志 九州産業大学, 工学部, 教授 (10069453)
奥園 誠之 九州産業大学, 工学部, 教授 (60289353)
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キーワード | 地震防災 / 災害情報システム / 災害地形 / 災害地質 / ハザードマップ / 地理情報システム(GIS) / 鉄骨柱脚部 / 被害予測 |
研究概要 |
1.本学「地震情報システム」の整備 (1)強震計ネットワークを構成する119観測点の地震動特性をデータベース化するために、各観測点で得られた強震記録波形を収集・解析している。結果は漸次公表する計画である。 (2)対象地域の斜面崩壊データベース整備については、まず、(1)過去の地震による斜面崩壊事例(新潟地震、えびの地震、大分県中部地震、伊豆大島近海地震、兵庫県南部地震等)に関する文献資料を収集し、斜面崩壊に関係の深い地形・地質等の要因を分析・抽出して、それぞれの要因の重み付けを行った(定量化のための点数を与えた)。次に、(2)福岡市東部の立花山麓をテストケースとして当該区域の地理情報のデータベースを構築し、ハザードマップを作成した。また、データベースから統計解析により斜面崩壊を推定する手法を構築した。 (3)既存鉄骨構造については、地震被害予測を行うための基礎として鉄骨露出柱脚に関する実験的研究を実施し、柱脚の崩壊形式の分類と終局耐力の評価式を提案した。今後、既存鉄骨建築物の柱脚形式の実態を踏まえた地震被害推定法を検討する。 2.日本の地震情報の公表・伝達に関する総合調査 遠くない将来、東海地震および東南海・南海地震の発生が予想されている地域について、政府の被害想定の受容過程を調査している。政府発表が今年度末に行われたこともあり、その影響についても調査・考察を行っている。 3.外国における災害情報伝達に関する実態調査 台湾に滞在し、当地における自然災害情報の発信に関する関係機関の方針について聞き取り調査した。また、台風接近に関するテレビ・新聞などマスメディアの取り上げ方を実例として取り上げ、分析を行った。
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