研究課題/領域番号 |
13680607
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
阿保 真 東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (20167951)
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研究分担者 |
柴田 泰邦 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (10305419)
長澤 親生 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80145664)
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キーワード | 大気汚染 / 差分吸収ライダー / スキャニングライダー / チタンファイアレーザー |
研究概要 |
本研究では、小型で扱いの容易な、大気汚染ガス(オゾン、二酸化窒素、二酸化硫黄等)濃度の空間分布を連続的に測定するスキャニング型の差分吸収ライダー(DIAL)を開発し、特に都市域でのこれら大気汚染ガス濃度の空間分布の観測を行い、その構造を明らかにし、発生源の特定や日変化、汚染の拡散状況の解明を行うことを最終目的とする。今年度は前年度のオゾンに引き続き、二酸化窒素を主なターゲットとしたスキャニングライダー開発を中心に以下のような研究を行い、成果を得た。(1)前年度に用いたNd:YAGレーザー励起小型色素レーザーに加えて、今年度は新たに、色素レーザーに比べてメンテナンスの容易な全固体型Nd:YAGレーザー励起チタンサファイアレーザーに光学結晶を組合せ第二高調波を発生させ、紫外から可視光を発生させるようレーザーシステムの調整を行い、波長計、エタロンを用いて波長及びスペクトル線幅の測定に成功した。(2)紫外光を用いたスキャニング方式ライダーのデータ処理方法に関して、コンピュータシミュレーションによる再検討を行い、処理アルゴリズムの改良を行った。(3)二酸化窒素差分吸収ライダーの測定精度についてコンピュータシミュレーションを行い、その最適な波長組合せを得た。(4)レーザーと受信システムを組み合わせ、2波長ライダー測定を行い差分吸収法により二酸化窒素の測定を試みた。
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