• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

放射線誘発の染色体異常は受精卵の初期発生過程でどう推移するか

研究課題

研究課題/領域番号 13680615
研究機関旭川医科大学

研究代表者

上口 勇次郎  旭川医科大学, 医学部, 教授 (60091568)

研究分担者 立野 裕幸  旭川医科大学, 医学部, 助教授 (80163492)
キーワードマウス精子 / マウス卵子 / ガンマ線 / 染色体異常 / 体外受精 / 初期発生
研究概要

本研究の初年度に当たる今年は、まず研究の土台となるマウス(B6D2F1)初期卵割胚の染色体標本作製法の開発に取り組んだ。得られた成果は以下の通りである。
1.既存の方法にて過排卵処理、採卵、採精、体外受精、受精卵培養を行い、これらの基本手技の実施に特に問題がないことを確かめ、高い受精率・発生率(90%以上)が得られるまで技術の習熟に努めた。
2.初期胚の染色体標本作製適期(1細胞胚〜8細胞胚が細胞分裂の中期に達する時間)を明らかにした。
3.種々の工夫を重ね、各発生段階(1細胞期〜4細胞期)の胚で成功率の高い染色体標本作製法を開発した。すなわち、(1)マウスでは割球の細胞膜が脆弱で低張処理中に破裂しやすいので、これを防ぐために低張液として30%牛胎仔血清+1%クエン酸ナトリウム混液を用いる、(2)低張処理を助けるために胚を包む透明帯を溶かすと同時こそれによって生ずる割球の離散を防ぐために、0.5%アクチナーゼ(10μg/mlコンカナバリンAを含む)を用いる、(3)細胞分裂阻害剤として0.01μg/mlビンブラスチン(2細胞胚の場合には3μg/mlノコダゾールとの混液)を用いるなどの工夫を行い、染色体分析率を60〜70%まで高めた。
4.初期胚染色体にC-バンド分染法を試み、動原体の染め分け法を確立した。上記の技術開発により来年度から本実験を行えるという見通しが立った。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi