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2004 年度 実績報告書

山火事が生態系におよぼす影響とその跡地の修復に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680622
研究機関岐阜大学

研究代表者

津田 智  岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教授 (50212056)

キーワード山火事 / 植物群落 / 火生態学 / 植生遷移
研究概要

平成16年度は,春に岩手県久慈市などの火事跡に出かけ,これまでの調査により不明になっていた植物種を確定するために標本採集をおこなった.とくに夏の植生調査時期には花・果実とも終わってしまっているカヤツリグサ科の植物などの同定は,春季におこなわない限り不可能である.久慈市の火事跡の他には,仙台市や釜石市の火事跡でもカヤツリグサ科植物および数種類の春植物(スミレ類やアネモネ類など)の採集をおこない,これまで不明種だった植物の種名を確定した.
秋田県男鹿市寒風山における2001年4月の焼失地,岩手県久慈市小袖における1983年4月の焼失地,および宮城県仙台市泉区における1983年4月の焼失地で,それぞれ植生調査を実施した.寒風山は焼失前の植生がススキ草原だったので,火事の影響はほとんどなく,3年しか経過していないにもかかわらずもとの植生と同様の植生に再生していた.久慈と仙台の火事跡は,コナラなどを主体とする落葉樹林が焼失した場所で,約20年を経過した現在は,焼失前の落葉樹林に近い景観の森林群落に再生していた.
また,夏からは本研究課題に関する2報目の論文執筆を開始し,2005年2月には植生学会誌に受理された.久慈市の火事跡の植生遷移を明らかにしたもので,学会誌の発行に先立ち,科研費報告書にも同じ内容の原稿を掲載した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 岩手県久慈市における1983年の山火事による落葉広葉樹林焼失地の植生2005

    • 著者名/発表者名
      津田 智
    • 雑誌名

      植生学会誌 22(印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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