研究課題/領域番号 |
13680644
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
高山 進 三重大学, 生物資源学部, 教授 (80154920)
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研究分担者 |
山田 二久次 三重大学, 生物資源学部, 助手 (40324553)
原田 泰志 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (50228657)
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キーワード | エコシステムマネジメント / アダプティプマネジメント / チェサピーク湾 / 内湾 / 集水域 / 指標 |
研究概要 |
○当研究のタイトルとなっている「統合管理(Integrated Management)」「Adaptive Management」およびそれらと深く関わる概念である「Ecosystem Management」「Governance」に関して行われている議論を整理しつつある。また2001年11月に行われた第5回国際エメックス会議に出席し、これらの概念に関するさまざまな展開を理解した。 ○チェサピーク湾プログラムの展開過程を整理し、これらの概念で表現される管理方法がどのように貫かれているのか、という視点から、既存資料を分析し、かつ今年度1月前半からメリーランド州を訪問し、プログラムに関与している多様なセクターすなわち、連邦行政(環境保護庁)、州機関(メリーランド州環境局、メリーランド州自然資源局)、研究者、市民団体から全部で21名もの方々に対してヒアリングを行った。たいへん参考になる貴重な知見を得た。 ○日本の内湾管理の方法について整理、分析するために環境庁へのヒアリングを行い、資料を入手した。2年目は日本の実情調査をさらに強化したい。 ○すでに発表した論文において取り組みつつあるが、上記諸概念と関わる「プログラム組織論(さまざまな異なる組織、セクターの関与形態)」「プログラム進行論(モニタリング、モデリング、指標等総合評価、行政組織間の役割分担、セクター間の関係等)」「市民参加の質」「研究者関与の質」という視点で、日米の内湾管理の比較を行いつつある。 ○内湾管理がエコシステムマネジメントとして成り立つための試金石として水質と生物生存条件とのかかわりの評価問題がある。この点について日米の技術的な議論を含めた比較を行いつつある。
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