研究課題/領域番号 |
13680649
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研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
服部 保 姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (00244690)
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研究分担者 |
石田 弘明 姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 助手 (80311489)
鈴木 武 姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 助手 (30254460)
小舘 誓治 姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 助手 (60254455)
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キーワード | 照葉樹林 / 生物多様性 / 種多様性 / 照葉樹林フロラ / 生活形 / 絶滅危惧 |
研究概要 |
1.照葉樹林構成種のリスト作成および構成種の現状 本年度は各種文献を用いて九州以北の照葉樹林構成種のリストを作成した。その結果、九州以北の照葉樹林構成種として479種が認められた。この成果は「人と自然」に発表した。このリストを用いて、各都道府県の照葉樹林構成種の絶滅危惧状況を調査した。その結果、約34%の種が各々の都府県で絶滅危惧状況にあることが明らかとなった。その中でラン科やシダ植物の絶滅危惧率が高く、保全対策の必要性が認められた。この成果は「日本造園学会誌ランドスケープ研究」に発表した。 2.孤立化した照葉樹林の種数と面積の関係 長崎県対馬等の孤立化した照葉樹林について、その種数と面積の関係について調査を行った。調査の結果、両者には明快な対応関係が認められた。種多様性を確保するためにはできるだけ大面積の照葉樹林を保全する必要があると考えられた。また種数・面積関係には地域差が認められたが、その要因等については現在解析中である。この成果は「植物地理・分類研究」に発表した。 3.各地域の照葉樹林構成種の単位面積(100m^2)あたりの種多様性 本年度は秋田県、山形県、岩手県、新潟県、鹿児島県、宮崎県、沖縄県の照葉樹林の植生調査を行った。今回の資料の中ではもっとも多様性の高い照葉樹林は西表島(約70種/100m^2)で、もっとも低い照葉樹林は飛島(8種/100m^2)であった。詳細については来年度以降解析を行う。
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