研究課題/領域番号 |
13680656
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
敷田 麻実 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (40308581)
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研究分担者 |
森重 昌之 パシフィックコンサルタンツ(株), 新事業開発本部NPM開発室, 研究員
日高 健 近畿大学, 農学部, 助教授 (30309265)
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キーワード | 沿岸域管理 / エコシステムマネジメント / モデル作成 / 環境保全 |
研究概要 |
本研究では、沿岸域におけるエコシステムマネジメントモデルを各地の沿岸域管理のケーススタディを進めることで解析し、沿岸域の環境保全のためのエコシステムマネジメントモデルを普遍化することが目的であった。 今年度は、京都府網野町琴引浜、石川福井県間遊漁問題、高知県柏島黒潮実感センター、オーストラリアクイーンズランド州におけるエコシステムマネジメントを調査し、管理の発展過程を分析した。その結果、沿岸域管理システムには発展段階が共通して認められ、その段階は「古典的管理」「協定による管理」「管理者管理」「利用者管理」と遷移していることを確かめ、管理の発展過程として仮説を作成した。 また、各地のエコシステムマネジメントは、管理対象を拡大しており、それは「種」「生態系」「生態系とその利用」「生態系とその利用とプロセス」と拡大する経過をたどっていることを確かめた。それに加えて、プロセスの管理では、変化する生態系や利用にあわせた管理の発展が必要となり、そのために知識や知恵を積極的に管理システムに取り入れ、利用者の学習によって充実させて行く仕組みが重要であるとの仮説を立てた。 さらに、その仮説に基づき、このような発展過程とそれを支える知識創造の仕組みを新たにモデルとして組み立て、今回の研究では「沿岸域のエコシステムマネジメントのサーキットモデル」として原型モデルを作成した。それは、「CONT」モデルと名付け、「conceptualization」「opening store」「networking」「transmitting」の書くプロセスで構成される。
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