(1)キナーゼ不能型SGKのインスリンシグナル系への影響 SGKキナーゼのインスリンシグナル系への関与を調べるために、SGKキナーゼの活性化に必要な二つのリン酸化部位(Thr256とSer422)をアラニンに変換した突然変異体を作成し、培養細胞に発現させグリコーゲン合成酵素キナーゼの不活性化への影響を検討したが、突然変異体の発現により、変動は認められなかった。現在、この突然変異体が真のドミナントネガティブ型となっているか、検討しいる。 (2)SGK結合タンパク質の解析 酵母ツーハイブリドスクリーニングにより、SGK結合タンパク質としてPDZドメインをゆうするMint2を得た。Mint2のSGKへの結合は細胞を過酸化水素で刺激することにより増強した。SGKはインスリンだけでなく、過酸化水素によっても活性化されるため、現在、この相互作用と活性化の関係について検討している。
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