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2002 年度 実績報告書

内側視索前野GnRHニューロンの解析から思春期発来の機構を考える

研究課題

研究課題/領域番号 13680883
研究機関日本医科大学

研究代表者

加藤 昌克  日本医科大学, 医学部, 助教授 (90143239)

研究分担者 佐久間 康夫  日本医科大学, 医学部, 教授 (70094307)
キーワードGnRHニューロン / EGFP / トランスジェニック / カルシウムチャネル / R型カルシウムチャネル / パッチクランプ
研究概要

GnRHニューロンを遺伝子工学的に緑色蛍光タンパク(EGFP)で標識したトランスジェニックラットからGnRHニューロンを単離培養し、生理学的解析を行った。生後3-10日(新生仔)および35-40日(思春期)のラットから麻酔下に脳を摘出し、内側中核、OVLT、内側視索前野を切り出し、酵素処理で分散し、培養した。実験には培養12-24時間のニューロンを供した。EGFP蛍光によりGnRHニューロンを同定し、穿孔パッチクランプ法で膜電位依存性カルシウム電流の解析を行った。新生仔のGnRHニューロンでは低電位活性型(T型)の電流はほとんど認められなかったが、高電位活性型の電流は認められた。このカルシウム電流はニモジピン(L型チャネル阻害剤)とコノトキシンGVIA(N型チャネル阻害剤)でそれぞれ約20%抑制された。さらにR型チャネルの阻害剤であるSNX-482で50%以上が抑制された。しかしP/Q型チャネル阻害剤であるアガトキシンIVAは無効であった。以上から新生仔のGnRHニューロンはL型、N型およびR型のカルシウムチャネルを発現していると考えられる。次に思春期GnRHニューロンについて同様に解析した結果、L型、N型、R型に加えて、T型とP/Q型も発現していることが判明した。すなわち、T型とP/Q型は発達過程で発現調節を受けていることになる。なお雌雄差についても解析を行ったが、有意な差は見られなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kaneishi, K., Sakuma, Y, Kobayashi, H., Kato, M.: "3',5'-Cyclic Adenosine Monophosphate Augments Intracellular Ca^<2+> Concentration and Gonadotropin-Releasing Hormone (GnRH) Release in Immortalized GnRH Neurons in an Na+-Dependent Manner"Endocrinology. 143・11. 4210-4217 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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